優等生の敗北 2012 8 11

 民主党政権の外交は、
「迷走と挫折、そして敗北の連続」と言ったところでしょうか。
見方を変えれば、「優等生の敗北」という感じでしょう。
私は、民主党政権の発足当時から、そういう予感がしたのです。
 それは、こういう理由からです。
政権発足(政権交代)当時、首相どころか閣僚までも、
靖国神社を参拝しないと決めたからです。
これが敗北の始まりになるのではないかと思ったのです。
 なぜかというと、小泉政権時代と比較すると、
あまりにも対照的だったからです。
 私は、不思議に思っていたのです。
毎年、熱心に参拝を続ける小泉首相を見て、
「小泉氏は、そんなに信仰心が深い人だったのだろうか」と。
 これに対して、ある人が、こう解説していました。
「あれは、外交カードの一種だ。
小泉首相が靖国神社を参拝して一番困るのは、
韓国政府や中国政府だ。
自国民から非難されて困ることになるだろう」と。
 そいうわけで、私は、こうも思いました。
「小泉氏は、首相を辞めたら、
靖国神社を参拝しなくなるのではないか。
もともと、小泉氏は、そんなに信仰心が深い人ではないから」と思いました。
 このような手腕は、とうてい優等生にはできないでしょう。
もちろん、小泉氏は、誰が見ても優等生には見えませんね。
当時、私は、小泉首相のことを、
「希代のばくち打ち、いや勝負師のようだ」と書いていました。
 さて、優等生の悪い癖は、誰からも、よく思われたいと振舞うことです。
しかし、外交とは、仲良く談笑することでも会食することでもありません。
時には、「脅し」もあれば「すかし(賺す)」もあります。
 しかし、優等生には、そういうことはできないでしょう。
その上、「脅し」や「すかし」に最も弱いのが、優等生と言えるでしょう。
 外国から見れば、民主党政権は、「お嬢様外交」に見えるでしょう。
たまには、国際舞台で「暴れん坊」になってみませんか。





































































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